寝返りをはじめる時期とは？

一般的に、寝返りをはじめる時期は、生後3ヶ月から5ヶ月とされています。この時期には、新生児自身で身体を左右に動かす力を身につけはじめます。寝返りができるようになると、一気に視野が広がり、「そこに行きたい」「触れてみたい」という気持ちが湧いてくるのです。

また、寝返りができるようになると、背中、腕などの身体全体の筋肉が鍛えられ、運動機能の発達も促進されます。

寝返りをする前兆

新生児が寝返りをするようになる前に、以下のような行動をします。

• 自分の力で横向きになれるようになった
• 仰向けの状態で手足をばたばたとすることが増えた
• 腰から下をひねって、エビ反りのようなポーズをとるようになった

寝返りの練習方法とおすすめの寝具

寝返りの練習方法は、以下のとおりです。

・腰や背中を支える

新生児が身体をひねったときに、腰や背中を手で支えることで寝返りの練習ができます。練習をしておくことで、寝返りをするときに必要な身体の使い方を覚えていくことにつながります。

・いろいろな方向でおもちゃを使う

いろいろな方向におもちゃを置いたり、新生児の向いている方向の逆から声かけをしたりすることで、新生児が興味をもって寝返りをするようになります。

寝返りの練習を行う場合、新生児が自由に動けるスペースを確保することが大切です。床にベビー用マットレスを敷いた上などの、広くて平らで、しっかりとした硬さがあり、落下物の危険の無い場所を作りましょう。

寝返りの兆候が現れた後のおすすめの寝具の選び方は、「適度な硬さがあるかどうか」です。身体が沈み込みすぎない硬さが寝返り運動をスムーズにし、寝返った際の窒息のリスクを下げることに繋がる為です。

寝返りをはじめてからの注意点

寝返りを覚えたばかりの新生児には危険がつきものです。成長をただ喜ぶだけではなく、こちらでご紹介する注意点を把握し、新生児の身を守りましょう。

・新生児の近くにものを置かない

枕やぬいぐるみなど寝返りの邪魔になるものはなるべく排除し、安全な環境を整えましょう。特に、柔らかい枕は窒息事故のリスクがあるため、避けたほうがよいでしょう。

また、布など口を覆ったり首に巻きついたりする可能性があるアイテムは置かないようにしましょう。

・仰向けで寝かせる

新生児がうつぶせで寝ると窒息する可能性が高くなりますので、仰向けで寝かせることが推奨されています。また、仰向けに寝ていても寝返りをすることでうつぶせになることも考えられます。定期的に様子を見て、睡眠時の姿勢に気を配ることが大切です。

・夜間は寝返りができないような工夫も一つの手

寝返りをした後、よく顔を下にしたままにしてしまう等、特に心配な場合はこうした工夫も良いでしょう。寝返り防止グッズなどを適切に用いて、安全に対策を行うことが重要です。ご自身で自作する場合は、特に注意してください。寝返り防止の為と思って脇に挟ませたクッションや毛布が、逆に窒息の原因になる場合があります。ただ、あくまで上記の対策が最優先です。こうしたアイテムは補助的なものと捉えておきましょう。