ぐっすりねんねの、ココがポイント!
段階毎のねんね【1歳頃まで】
みなさんこんにちは、ミキサリッドです。
ねんねの面から育児を考える「ねんねのアレコレ」へようこそ!
前回に引き続き、ねんねに関わる成長段階毎に、どういう特徴があるのか
どういったことが問題になりやすく、どういったことに力を入れるべきなのか、
こうした事を説明して参ります。
今回は、寝返りをし始めた4~5ヵ月から、1歳頃までがテーマとなります!について、お話して参ります。
内容は以下の通りです。
それではさっそく、一つずつ見ていきましょう!
「ミルク泣き」と「ぶつかり泣き」と「夜泣き」が混在する、まさに魔境の時。
これまでとは違い、泣く理由に様々なバリエーションが追加されてくるのがこの時期。
何となく今までの流れで対処していると、「あれ?なんか今日は泣き止んでくれない・・・」
という日が急に現れ、上手く対処できない内にそれが毎日のようになってきて・・・
気付いた時には疲労困憊、満身創痍、なんてことも。
ではどんな理由で泣くのかというと、以下の様に大別できます。
①:ミルク泣き
⇒今までと同じで、「おなかが減った!」。
②:ぶつかり泣き
⇒寝返りができるようになったことで、柵や壁にぶつかって泣いてしまう。
③:夜泣き
⇒「お腹の調子が悪い」から「何となくの不安」まで、パッと見では理由が分からない。。。
もし夜泣きが起きてしまった時、よりスムーズに上手く対処するためには、理由の切り分けが大事になってきます。例えば、お腹の調子が悪くて泣いているのに、ミルクをあげても泣き止まない訳ですね。また、夜泣きだと思っていたけれど、よくよく観察してみるとぶつかり泣きだった、なんてこともあります。
その為にも、まずは「どんな理由があるのか」を知っておくことが大切になります。
そこに加えて、環境がある
「本当にこれだけ!?」と言われると、そうとは限りません。
これはあくまで、ちゃんと環境を整え、そうした要因を排除できている場合のみです。
例えば、夏のムシムシした季節に、湿気対策を行っていない場合。
このムシムシが寝苦しくて泣いていたりする訳ですね。
もし環境を整えておかないと、赤ちゃんが泣くたびにこうした要因まで切り分けし、
対処しなければならず、とても大変です。
だから、この時期になっても、ひいてはこの先も、環境はとても大事です。
さらには、日中の過ごし方にも影響されます。
この時期には、もう日中は結構起きていて、活動している時間が長くなってきます。
そうなると、その起きている時間をどう過ごすかというのが、また大事になってきます。
例えばこの時期に入ってすぐ、寝返りを覚えたての頃は、「寝返り返りの練習」に付き合ってあげるのがよいでしょう。
窒息リスクの低下に繋がりますし、身体的な発達にも良いでしょう。
もう少し成長すると、いろんなおもちゃにも興味を示し始めますので、
そうした興味を示したもので遊んであげるのも良いですね。
そうして充実した日中を過ごせば、当然のごとく、赤ちゃんは疲れます。
良い疲労が良い睡眠を促してくれるのは、大人と全く同じです。
逆に、こうした「お遊び」が不足していると、夜なかなか眠くなれません。
あまり長く続けば、日中に眠気が襲うようになり、集中力が低下、そのせいでまた眠くならない、と、悪循環に陥ることも。
ねんねの習慣のみならず、発達の為にもとても大切なので、ぜひ意識して時間を取ってあげましょう!
ぶつかり泣き
意外にこれは多く、特にベビーベッドで寝ている場合などは頻繁に起きるかもしれません。
最も簡単な対策は、より広い場所で寝てもらうことです。
寝返りをしてもぶつからなければ、問題はないわけですね。
とはいえ、夫婦の大人用ベッドをくっつけて並べ、そこに寝かせるのは要注意!
まだこの時期に入ったばかりの子ですと、大人が無意識に押しつぶしてしまいかねない他、
大人用の布団が柔らかすぎて上手く寝返りできず窒息してしまったり、高さのせいで落下時にケガなど、
とても多くの危険が潜んでいます。
最も良いのは、壁に隣接しない場所でベビー布団を床敷き、かと思います。
仮に布団から飛び出てしまっても、大きな危険もなく、落下による衝撃的な怖さを体験することもありません。
ねんねとその恐怖が結びついてしまうと、それが毎日のねんね時の「何となくの不安感」になりかねないワケです。
後からお部屋の面積は広くできないので、スペースの確保には私たちも苦労しましたが、
それよりもやはり、穏やかに寝てくれることが一番でした。
乳幼児湿疹
意外と侮れないのが、この乳幼児湿疹。
まずこの湿疹が起きると、基本的に「不機嫌」になります。
寝つきも悪くなれば、すぐに起きてもしまうし、なんなら起きてても不機嫌、そんな感じです。
まぁ大人でも痒いのって、ちょっと耐え難いものがありますよね・・・
とはいえ、そんなことになれば間違いなく大変になりますよね。
じゃあ予防しよう!となる訳ですが・・・それは基本的に不可能です。。
絶対に通る道、といった類のもので、完全に防ぐことはできないと考えましょう。
絶対に起こさない!と胸に誓い、毎日お風呂でゴシゴシしすぎたりするのは、むしろ逆効果です。
優しく洗い、たっぷりのお湯でしっかりと石鹸を流してあげる、後は自然に任せるほかありません。
ではどうするのがいいのかと言えば、これはもう「早期発見、即治療」です!
難しいことは考えず、見つけたら病院で診てもらい、薬を処方して頂くのがベストです。
その意味で、お風呂タイムは無理なく赤ちゃんの全身を確認できる良い機会です。
毎日きちんと確認し、見つけ次第すぐに治療していきましょう!
対処が分からなくなる
前の段階からずっと夜長く眠れないことで、だんだんとストレスや疲れが蓄積してくる頃です。
そこに加えて、ミルク以外のよく分からない理由が出てきて、スムーズに対処できなかった場合、
徐々に余裕と冷静さを失い、何をどうしてよいのか分からなくなってきてしまうことがあります。
ですので、そうした状況でも混乱しない様、夜泣きの際には以下の順序で要因を切り分けてみてください。
(1)時間の確認(ミルク?)
⇒ミルクが1回でお腹いっぱい飲めているなら、ミルクの周期は大体安定します。まずはその周期でないかをチェック!
(2)環境の確認(いつもと違う?)
⇒季節やその日の天気によって、思った以上に変化していたりするのが「温度や湿度」。温湿度計を準備しておけば、体感によるアバウトさが無く、しっかりチェックできます。
(3)病気の確認(特に湿疹とかなかった?)
⇒湿疹はお風呂時に確認できますが、風邪などを引き始めるのもこの頃。いつもと同じ環境なのに、汗が強く出ていたり、鼻水が出ていれば、お熱を計るなど要チェック!
(4)体調の確認(うんち出てたかな?)
⇒まだ消化機能が十全ではない赤ちゃんは、しばしば便秘などの腹部の不調が発生します。もしうんちが出ていない日が続いていたなら、お腹をゆっくりさすってあげたりすると
落ち着くことがありますよ!
(5)ホントにわからーん!
⇒ここまで全てに当てはまらない場合は、まさに真の夜泣きと考えてよいでしょう。これが辛い・・・
個人差はありますが、意外に②の要因は大きく、ここの改善で止まるケースもとても多いです。 空調や服装を調節して少し抱っこしたらすぐ寝た、 なんてことは私たちにもよくありましたので、やはり環境は侮れません。 ⑤までたどり着いてしまった際には、もはや原因ははっきりしないかもしれません。 この場合には、むしろ原因を取り除くという考え方を諦めましょう。 親が焦ったりイライラしたりすれば、落ち着くものも落ち着けません。 むしろ愛情を表現してあげるタイミング、くらいに捉え、ゆったりと構えましょう。 とはいえ、「それが出来たら苦労しないよ!」というお話でもあります。 もちろん、私たちもそう思います、本当に大変です。 だからこそ、「そうならない予防」が最も大事だと思っています。 自身の経験として、私たちの二人の息子では、この時期に⑤の状況はほとんどありませんでした。 実は、⑤の要因らしき状況がしばしば発生したのは「2歳半頃3歳過ぎ頃まで」、つまり次の段階なんです。 興味が増え、理解力が増し、「明確に夢を見るようになってから」、夢の内容で起きていました。 (働く車がすごく好きだった長男は、よく消防車の夢を見て泣いていましたが・・・このお話は次の記事で!)
1.しっかりとねんねするのに快適な環境を整え、
2.しっかりと昼夜を理解してもらい、
3.一回のミルクでしっかりお腹を満たしてもらう。
こうした、一見すると地味な、それでいて大切な事を積み重ね、
赤ちゃんに「ねんねを好きになってもらう」ことがその予防に最適である、と考えます。
どんなタイミングからでも今が最速です、ぜひ取り組んでみてください!
今が「一番辛い時」
気にかけてあげないといけないことが多くなり、
とはいえまだ自分で出来ることがほとんど無く、意思疎通もできない時期。
ある意味、この時期が最も大変な時期かもしれません。
それ故に、ここを如何にスムーズに乗り切るか、余裕を残しつつ過ごしていけるかは、
とても大事なことです。
この段階の終わり頃にもなると、ねんねの習慣が定着し、
その頑張った成果が「夜長く眠れる」という形で現れてきます。
そうなれば、次のステージではねんねで困ることはほとんどないでしょう。
例えば、今は繁忙期で大変だから。
例えば、今日はお出かけして仕方がなかったから。
例えば、「一日くらいはどうってことない」から。
もちろん、そうしたことが許されない!というつもりはありません。
どうしようもなく疲れ果ててしまうのも、この辛い時期にはよくある事です。
ただ、次のステージになると、もう子供たちは「赤ちゃん」ではなくなり、
自我を持ち始め、明確に主張をするようになります。
特にイヤイヤ期になると、よくねんねも「イヤイヤ!」の対象になりがちです。
では子供たちが上記のような理由を理解できるかというと・・・残念ながら、まだできません。
結果として、「なんだかよく分からないけど、大人は自由にルールを変えてくる」と捉えられかねません。
上手な表現が見つからないですが、「見ていないようで見ていて、分かっていないようで意外に分かっている」、
それが次の段階の子供たちです。
そこまで成長した我が子に胸を張って私たちも主張できるよう、無理のない範囲で頑張ってみてはいかがでしょうか。
今回のまとめ
いかがでしたでしょうか。
前回同様、お伝えしたいことがとても多く、長くなってしまい申し訳ありません。
ここまで読んでくださった方、心から感謝申し上げます。
この辛い時期が本当に辛くなってしまうのは、一言で言えば「とても複雑だから」だと思います。
ここに記載させて頂いていることは、あくまで「ねんねに関すること」に留まります。
しかし、実際には離乳食が始まったり、移動し始めることでお部屋の対策が必要だったりと、
他にも多くの「しなければならない事」がこの段階で増えてきます。
だからこそ、ぐっすりねんねしてくれるというのは、親にとって本当に助かります。
分かりやすくと言いながら、自分自身でもそうした文章になっているか少し自信がありませんが、
皆様の一助となりますと幸いです。
さて次回は、いよいよ結実の時、「3歳頃まで」となります。
ここまでに習慣が出来てさえいれば、多くの課題はすでにクリアされており、
段々とねんねのことは意識する必要が無くなり、日中の活動に意識が向き始める頃となります。
次回はもうちょっと短くなるはずです、多分・・・!ですのでまたお時間のある時にでも・・・!
それでは、次回もぜひお楽しみに!
以上、「基礎編④:段階毎のねんね【1歳頃まで】」でしたー!