基礎編 2

ぐっすりねんねの、ココがポイント!

育児のゴールデンタイム

みなさんこんにちは、ミキサリッドです。
ねんねの面から育児を考える「ねんねのアレコレ」へようこそ!

今回は、私たちが考える「育児のゴールデンタイム」について、お話して参ります。

内容は以下の通りです。

  • 育児としての「ゴールデンタイム」とは?
  • いつから、どうやって!?
  • それではさっそく、一つずつ見ていきましょう!

  • 育児としての「ゴールデンタイム」とは?
  • 「夜20:00に入眠」を目指す生活リズム

    前回にも出てきました、米国睡眠医学会(AASM)の指針で示されている「子供に推奨される睡眠時間」をもう一度見てみましょう。

    4~12カ月:12~16時間(お昼寝を含む)1~2歳:11~14時間(お昼寝を含む)
    3~5歳:10~13時間(お昼寝を含む)←日本での幼稚園児
    6~12歳:9~12時間←日本での小学生
    13~18歳:8~10時間←日本での中高生
    もし仮に20:00から10時間の睡眠を取ると、起床時間は朝6:00。
    仮に何か事情がありいつもより1時間遅れたとしても21:00には眠り、
    朝7:00には起床することが可能です。

    こうした生活リズムを早くから習慣付けることができれば、
    多くの研究で説明される睡眠に関するリスクのほとんどを回避することになり、
    また社会生活(幼稚園や学校)が始まってからも、生活リズムに大きな変化を必要とせず、スムーズに移行できます。

    「ゴールデンタイム」は家族みんなにとって嬉しい!

    私たち成人は夜20:00に眠りにつくことはほとんどありませんので、
    なんだかとても面倒なことのように思えたりしませんか?
    しかし、実際にこうした生活リズムにすることで、親にとってもメリットがあります。

    (1)毎日、確実に育児から解放される時間ができる!

    育児が始まると、親が育児から解放されるときはほとんど2パターンしかありません。
    一つは、誰か別の大人が子供たちを見てくれる時。
    もう一つは、子供たちが「ぐっすりねんね」している時です。

    仮に親たちが夜24:00に就寝するとすれば、毎日4時間、自由な時間が作れる計算になります。

    これが比較的ランダムで細切れなお昼寝の時間に分散してしまうと、どうしても出来ることが限られます。
    毎日のまとまったフリーダムな4時間が、間違いなくあなたにこれまでに無い余裕を与えるでしょう!

    (2)夫婦の時間が作れる!

    後回しにされがちですが、私たちはこれもとても重要な価値だと考えています。
    夫婦、親といっても、元は他人同士の一人の人間です。
    だからこそ、そんな二人がタッグを組み、長らく良い協力体制を築き維持していくためには、
    少なくとも「定期的にゆっくり話す時間」が必要不可欠だと考えます。

    育児が始まる前から、この4時間を協力して確保していこう、
    そのためにねんねを頑張ろう!と、共通の目標が一つできるだけでも、色々と変わってきます。
    夫婦笑顔で手を取り合っている姿を見せてあげる方が、子供にとっても嬉しく、安心できるはずです。

    (3)緊急時のバッファにもなる!

    よくよく考えてみると、育児を取り巻く状況というのは、意外に一定ではありません。
    例えば、子供たちの病気。
    風邪やインフルエンザにかかれば、看病のために親たちに求められる体力や時間は一時的に大きくなります。
    例えば、仕事の状況変化
    分かりやすいところで言えば、繁忙期でしょうか。予期しないものだと、転勤や異動、同僚の退職などで、
    仕事に割かなければならない体力や時間が大きくなったりします。
    こうした普段とは違う「緊急事態」となった時、親は120%を出して乗り切らなければならない事もあります。

    ただ、もし親が普段の毎日を100%で過ごしていると、どうでしょうか。
    まずそもそも120%を出すことが難しいと感じてしまうかもしれませんし、
    仮にそれを気合で乗り越えても、待っているのは100%を出し続ける毎日です。

    「親なんだから当然!」というお声も聞こえてきそうですが、私たちはあまり好ましくないと思います。
    どちらか片方でも親が圧し潰されてしまったら、悲しい思いをするのは子供たちです。
    少なくとも、育児を楽しく思えなくなってしまう可能性は、高そうですよね。

    ですから、私たちは普段の生活を70~80%程度で回せると良いのかな、と考えています。
    私たちが合理的に余裕を保つことで、子供たちの生活が安定し、それが心身の安定に繋がります。
    そのほうが、家族みんなが笑顔でいられるのではないでしょうか。

  • いつから、どうやって!?
  • 意識は「産まれる前から」、なんだけど・・・!

    もしこれから育児が始まる方ですと、もしかしたらこうした生活リズムが「産まれてすぐから」実現できる、と思われるかもしれません。

    残念ながら、そうではないんです。
    赤ちゃんはどんな子でも、産まれてから早くとも3~4ヵ月頃までは、「夜長くねんねする」という事ができません。


    とはいえ、4カ月後以降、スムーズに「夜長く寝る」ようになってもらうには、
    「産まれてから3,4ヵ月まで」の期間が非常に重要になります。


    この3、4ヵ月に頑張ることがちゃんとありますが、その準備はほとんどは「産まれる前」です。
    ですから、これを目指す意識は「産まれる前から」、「夫婦で共有」するべきなんです。

    究極的には「習慣付ける」、なんだけどー・・・!!!

    「20時入眠!?それが出来たら苦労しないよ!?」というお声を、私たちもリアルによくお聞きします。
    いや、全くもって仰る通りです。
    例えば、今2歳のお子さんが夜22時から23時頃就寝する毎日だとして、
    電気を消して「寝なさい」と言えば夜20時に寝てくれるかというと、まぁほとんど難しいかと思います。
    イヤイヤ期に突入していれば、「もう想像もしたくない・・・」という方もいるかもしれません。
    ただ、ここでちょっと考えてみてください、これが1歳の時だったらどうでしょうか。
    まだそこまでおもちゃ遊びも長続きせず、主張も強くない頃であれば、
    「頑張ればワンチャンあるかも?」と思えませんか?
    では、産まれてすぐだとどうでしょう?
    そうなんです、もはや「環境に流されるのみ」です。
    後はその環境がどれだけ「快適であるか」が、成功のカギになるわけです。

    この「環境」と「快適」をキーワードとして、産まれてすぐから「ねんねを好きになってもらう」。
    その結果として、自然と「習慣化する」というのが、私たちがおススメする方針です。

    今回のまとめ

    いかがでしたでしょうか。
    「いやまぁ言わんとしている事はわかりますけどね!?」と思われる方、多いと思います。(笑)
    ですが筆者の子供たちは、この方針で生活リズムを作っていった結果、2人ともほとんど夜泣きも無く、
    夜20:00に就寝してくれています。
    ですので、もしお時間がある時にでもぜひもう一記事だけでも読んで頂けると幸いです。
    さて次回は、具体的にどのようなことを実践するのか、どんなことを頑張るのかについて、
    ねんねに関わる発達の各ステージ毎に分けて解説して参ります。
    それでは、次回もぜひお楽しみに!
    以上、「基礎編②:私たちが考える「育児のゴールデンタイム」」でしたー!