ぐっすりねんねの、ココがポイント!
湿度
みなさんこんにちは、ミキサリッドです。
ねんねの面から育児を考える「ねんねのアレコレ」へようこそ!
今回は「湿度」ということで、
そもそもどれくらいの湿度がいいのかから、見落としやすいポイントまで、
一つずつ解説して参ります。
内容は以下の通りです。
それではさっそく、一つずつ見ていきましょう!
60%が目安!でもあまり神経質にならないで。
衛生面から見ても、快適さの面から見ても、お部屋の湿度は「60%が最適」と言われています。
これは大人にとっても、子供にとっても全く同じなんです。
ただ、これをお家で維持することは容易ではありません。
まず、季節の影響がものすごく大きいのが湿度です。
冬はこれでもかと加湿してもなかなか上がらず、夏はほうっておくとすぐに60%を超えてきます。
さらに、家事の多くは湿度を上昇させます。
洗濯物の部屋干し、お料理、洗い物等々・・・夏はどうしても困りがちです。
さらにさらに、建物の種類によっても。
マンションは、それ自体は気密性が高いため、換気システムが必ず付いています。
これが結構強力な為、除湿、加湿してもどんどん外気を取り入れる為、どうしても維持しづらい面があります。
この為、最も重要なことは、「あまり神経質にならない事」です。
50~60%程度に収めよう!くらいで、調節していきましょう。
「温湿度計」は本当におススメ!
温度のお話でも、体感がなかなか当てにならないというお話をしましたが、
「湿度」はもっと体感が当てになりません。
その理由の一つが、湿度調整そのものをあまりすることが無いからです。
ほとんどの場合、お部屋の温度のみをエアコン等で調節し、快適にしています。
この為、50~60%の湿度がどんなものなのかを明確に意識する機会がありません。
さらには、湿度の体感というのは、温度に大きな影響を受けます。例えばですが、梅雨時期を思い出してみてください。
ムシムシするなぁと思うのは、雨の日よりも、むしろ雨が上がって陽が出てきてからではないでしょうか。
もちろんこれは、日光で温まった雨がより蒸発するからとも考えられますが、
湿度計を見てみると、雨の日もその後もそこまで数値は変わらなかったりします。
むしろ、気温が上がることで湿気が不快だと感じられるようになっている訳です。
逆のパターンで言えば、冬に加湿し過ぎて70%くらいになっていても、
そこまで不快に感じないのも同様です。
ですから、やはりしっかりと「数字」で確認していく事をお勧めします。
温度と併せて湿度も調節してあげると、お子さんにはもちろんのこと、
私たち大人にとっても見違えるほど快適になりますよ!
「冷え過ぎ」「暑過ぎ」を防ぐ湿度
上記の通り、「体感温度」というのは、温度と湿度の両方の影響を大きく受けます。
梅雨時期の「不快指数」は、まさにそうして計算されています。
(不快指数が最も高くなるのは、温度も湿度高い時なんです)
ですが、だからこそいい事もあります。
それは、夏の冷え過ぎや冬の暑過ぎを防いでくれる、という事!
例えば、梅雨時期を考えてみましょう。
クーラーは基本26℃設定なんだけど、どうにも暑く感じてつい設定を下げてしまう事、ありませんか?
また冬は寒い寒いと、ついつい28℃設定でガンガンに焚いてしまったり・・・
湿度をコントロールしてあげると、こうした事が減らせますよ!
夏は湿度を下げてあげる事で涼しく感じ、冬は湿度を上げるとより暖かく感じます。
赤ちゃんに本当に快適でいてもらうには、温度が26℃というだけでなく、「湿度が適切な範囲に収まっているか」という事もとても重要なんです!
まず難しいのが、湿度を「下げる」事!
夏にお料理をしていると、お鍋に火をかけていたりしたとき、ほんと暑いですよね。
これはもちろん火の近くにいるという事もありますが、お鍋から出る湯気が湿気を高めているから、という側面もあります。
このように、湿度を「高くする」というのは、意外といろいろな方法があります。
しかし、下げるとなると・・・あまり多くはありません。
ここでは、最も簡単な下げ方を3つご紹介します。コスト面や気を付けたい事、手間などがそれぞれ違いますのでご自身の状況にあった方法を選んでみてくださいね!
(1)除湿器を使用する。
最も分かりやすい方法で、それ専用の機器でコントロールしましょう、という方法。
デメリットはご想像の通り、コストが高い、という事です。
購入するコストもありますし、ランニングの電気代もあります・・・ですが、手間は少なく、あまり気にすることなくコントロール可能です。
せいぜい時々水を捨てるくらいで、中には自動排水機能まで備えているものもあります。
1点注意すべきなのは、「部屋干し用」に特化したものはできれば避けたいです。
常にフルパワーで稼働する前提のものが多い為、あまりにも除湿し過ぎてしまうからです。
こうなっては逆効果となりかねません為、設定湿度で止まるような機能が嬉しいです。
(2)除湿機能が付いたエアコンを使用する。
お子さんが産まれるのをきっかけにお引越しを考えられている方は、
これも良い選択肢だと思います。
別で除湿器を買うほどはコストが高くならず、追加で場所を取ることもありません。
排水の手間も、基本的にはないはずです。(パイプから自動排水)
ただ、やはり専用の機器と比べると、機能面が落ちがちです。
特に夏場の除湿は、しっかりと除湿機能をウリにしているものでないと、
なかなか数値を下げるには至らない事もあります。
とはいえ性能を上げるとなると価格が高くなりがちで、悩ましいところです。
(3)中身を凍らせたペットボトルなどを近くに置く。
という訳で、最もコストが低いのがコレです。
中身の冷たさが表面に伝わる素材なら何でもいいのですが、まぁやはりペットボトルが一番カンタンでしょう。
原理は冬の窓に起こる結露と同じで、ペットボトル周りの空気を冷やし、空気中の水分を水にしてあげるのです。
しかしいくつかの課題もあります。
一つは、リビングなどの広いお部屋全体となると、なかなか難しい事。もう一つは、手間がかかる事です。
この為、最も活躍できるのは、赤ちゃんや私たちが寝ている時、となります。
近くに置いておくだけで快適さが段違いです!
逆に言えば、寝続ける為の助けにはなりますが、寝かしつけ時には効果が得づらく、どうしても下に敷くものの交換等の、小まめなお片付けが発生してしまいます。
湿度を「上げる」のは手段は豊富、なんだけど・・・
上記の通り、除湿というのは本当に手段が限られましたが、
逆に加湿は本当に様々な手段があります。
中には、知らず知らずのうちに対策できていた・・・?なんて事も。
ただ、手段は豊富ですが、それぞれに気を付けたい事もあります。
ここでは3つほどご紹介しますので、お部屋のご事情を踏まえ、組み合わせて対策してみてくださいね!
(1)加湿器を使う。
一昔前と比べると、とても一般的になりました、加湿器。
導入、ランニング共にコストはかかりますが、やはり簡単なのがいいですね。
(特に導入コストは除湿器ほど高くありませんし・・・
ただ、種類別に育児では気を付けたい事があります。 スチーム式:沸騰させる為、菌やウイルスが繁殖しない分、湯気と中のお湯が熱く、事故が怖い。
気化式・超音波式:沸騰させない為、事故の心配が少ない分、菌やウイルスが繁殖しやすいので、スチーム式より小まめな掃除が必要。
(あくまで、赤ちゃんに直接影響がある範囲の特徴です。)
この他、価格やデザイン、ランニングコストなどを比較して選びましょう!
(2)濡れたものを干す。
加湿の為に、わざとバスタオルなどを濡らしてお部屋に干す方法です。何のコストもかからないのが魅力で、すぐに実行可能です。
ただ一方で、継続的に加湿するには何度も繰り返す必要があったり、部屋干し臭がちょっとしたり、湿度の調節が難しかったりと、色々と難儀な点もあります。
とはいえ、考え方によっては、洗濯物をお部屋干しにすることで、その間は加湿器を止め、コストダウン!
なんてこともできますよ!
これまで湿度を気にしていなかったけど試してみよう、という方にもお勧めです。
(3)「燃やす系暖房器具」を選ぶ。
例えば石油ストーブやガスファンヒーターなど、何かを燃やして温める暖房器具は、
燃やした際に水分が発生しています。
昔ながらの石油ストーブの方が風邪を引きにくいのは、
この効果で加湿されているから、というお話もあるほどです。
ただ一方で、「燃やす系」の最大の懸念は事故です。
触れて火傷はもちろん、倒して火事など、怖い側面もあります。
加えて、これだけで十分な加湿になるかというと、少し足りないかもしれません。
とはいえ、無策の状態と比べれば圧倒的に快適です。
しっかりとした対策の上で使用することが重要で、
それが可能であればぜひご検討をお勧めします。
夏の「除湿し過ぎ」
これは、ほとんど以下の理由でしか発生しません。
上記でも少し触れました通り、「除湿器の常時フルパワー使用」です。
特にお部屋干し用に特化したタイプですと、こうなりがちです。
除湿のし過ぎは、以下のような問題を引き起こしかねませんので、注意しましょう。
・空気中にホコリや菌、ウイルスを飛散させやすくする。
・喉を傷めやすくなる。
・お肌が乾燥しやすくなる。
・必要以上にクーラーの風が冷たく感じる。等々。
冬の「加湿し過ぎ」
こちらは、知らず知らずのうちにそうなっていた、という事も多いです。
特に、家事をするに伴って意図せず湿度が上がってしまったり、
加湿器の出力が強すぎたりなどが多いでしょうか。
加湿のし過ぎも、やはり多くのトラブルの原因になりますので、要注意ですよ!
・お部屋の菌やダニが繁殖しやすくなる。
・結露が多くなり、お家が傷んでしまう事も。
・オムツの中等が蒸れやすくなり、肌トラブルの原因に。
等々。
大らかに調節して、しっかり確認!
やりすぎなくらいやってしまうと、デメリットもある湿度調節。
前述の通り、ぴったり60%で維持することも難しいため、
やはり大らかに、50~60%で調節してあげましょう!
そして、こうしたデメリットを被らない為にも、
「今お部屋の湿度は何%なのか」は、温湿度計でしっかり確認できると安心ですよ!
今回のまとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで読んでくださった方、心から感謝申し上げます。
大人だけで暮らしていると、「湿度」はあまり気にしない方も多いですよね。
ですが、いざやってみると大人にとってもとても快適なので、私たちとしてはぜひお勧めしたいです。
さて次回は、「環境編④:音」です。
最近話題になったあの曲についても触れています。(笑)それでは、次回もぜひお楽しみに!
以上、「環境編③:湿度」でしたー!