ぐっすりねんねの、ココがポイント!
光
みなさんこんにちは、ミキサリッドです。
ねんねの面から育児を考える「ねんねのアレコレ」へようこそ!
今回は環境編のラストとなる、「光」。
ポイントはそれほど多くありませんが、とても重要な要素です。
特に、自然による眠くなってくれる生活リズムを作れるかという意味では、この要素が最も大事といっても過言ではないのです。
内容は以下の通りです。
それではさっそく、一つずつ見ていきましょう!
寝やすいか、も大事だけれど。
光の調節でまず押さえておきたいポイントがこれです。
「今寝やすいかどうかにあまり焦点を置かない」という事が重要です。
前回の「音」でも少しお話ししましたが、
赤ちゃんは寝ていてもまぶたの裏側でしっかりと光を感じています。
そして、その光の量が多い時と少ない時で、だんだんと昼と夜を理解していきます。
この「昼夜の理解を促すこと」が、光の調節をする最も重要な意味合いです。
これが形成されるのが月齢2~4ヵ月程度の期間で、寝返りをする頃までと言われています。
この時期を過ぎると、もう一日の活動時間は結構長くなっており、 生活リズムの形成にこの身体の習慣が影響してきます。 昼夜の理解が上手くいっていないと、例えば、日中に寝不足気味で活動時間に集中力が保てなかったり、
夜の時間に元気になってしまって、なかなか寝付いてくれなかったり。
一日の生活リズムが正しく習得できると、習慣が夜のねんねを後押ししてくれるので、
その後の育児が大きく違ってきますよ!
寝る位置を考えてみよう!
これもついつい、大人からすると見落としがちなポイントです。
ベビーベッド等、赤ちゃんがいつも過ごす場所は、照明の真下になっていませんか?
まだ寝返りを始める前の赤ちゃんは、基本的にずっと上を向いています。 証明が真上にある位置だと、赤ちゃんはずっとその光源を見続けることになるので、
目への負担も大きくなりますし、刺激が強くなりがちです。
「でもお昼間って認識できていいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、
あまりに強すぎる明るさでちゃんとお昼寝ができないと、それはそれで大変です。
この頃はお昼寝も成長の為に必要な睡眠ですし、パパママは日中休まる時もありません。
重要になるのは、適度な明るさ調節です。
数値でそれを説明しづらいところが光の難しいところだと思いますので、
お昼と夜に分けて、次で詳しくご説明しますね。
お昼間は、「木漏れ日くらい」。
さて、ではお昼寝時はどれくらいの明るさが良いのでしょうか。
私たちは、「晴れた日の公園の木陰くらい」をお勧めしています。
副題にもある、「木漏れ日程度の明るさ」ですね。
よく日光が入るお部屋なら、照明を落として入り込む日光だけで丁度良かったりします。
カーテンはレースのものだけで、暗くし過ぎないように。
直射日光が当たる場所は避けましょう。
もしなかなかお部屋に日光が取り入れられない場合は、照明の明るさを調節してあげましょう。
最近の照明の多くは明るさ調節が可能なものも多いですよね。
自然な明るさとは少し印象が違いますが、それでも真っ暗よりは全然良いです。
暗くしてあげるというよりも、ちゃんと最低限明るくしてあげる事を意識してみてください。
お昼寝というのは、暗くしてみたところでそれほど長くは寝てくれません。
しっかりと次のミルクまで寝てほしい!という事であれば、
しっかりとお腹いっぱいまでミルクを飲ませてあげる事の方がずっと大事です。
ですから、怖がらずに木漏れ日程度の明るさを保ちましょう!
夜は、「しっかり暗く」。
夜のねんねに入る前、30分から1時間前くらいからは、
基本的にほとんどの照明を落とし、「しっかりと暗く」しましょう!
ここのメリハリが大事です。
とはいえ、じゃあ完全に真っ暗にするのかというと、 私たちは実生活上の観点から、絶対にそうしたほうが良い、とまでは思いません。
まず第一に、寝たかどうかが私たちにも確認できません。
真っ暗ですから、私たちからも赤ちゃんの顔が見えない訳でして、
寝たと思ったらぱっちり目は空いたままじっとしてただけ、なんてこともありました(笑)
次に、急なトラブルに対応し辛いという点です。
さぁ寝かしつけるぞという段になって、抱っこした途端おしっこやうんちをした、
なんて時はとても動き辛いことになります。
「一回暗くしてまた明るくして」としていると、赤ちゃんもその刺激で目覚めてしまいますし、
まして上の子がいたりすると、そうした頻度は格段に上がります。
更には、真っ暗の方が落ち着かない事もあるという点です。
これはほんとに個性もあるかとは思いますが、
上の子が2歳半頃、一時的に真っ暗を怖がった時期がありました。
それで騒がれてしまうと、寝かしつけどころではなくなってしまいます(笑)
ですので、私たちがおススメするのは「ムードのあるbarよりもう少し暗い程度」です。 辛うじて人の顔が見える程度を最低限の暗さとして、
落ち着いてきたら真っ暗にしていく、くらいが良いのかなと考えます。
段階的に変化させよう!
さぁねんねの時間になったぞと、さっきまで煌々と明かりがついていたのに、
急に照明を落として暗くしていませんか?
実は赤ちゃん、明るく眩しいという刺激だけではなく、
急に暗くなっても目覚めたりします!
おそらくですが、急な状況変化に敏感なんだろうと思います。
なにせ、自分では何もできないので、その分敏感に反応して、
危ないと思ったらすぐ泣いて親に知らせよう、という本能的な防御なのかなと。
ですから、夕方頃から段階的に明るさを落としていくのが良いですよ!
なんとなく、気が付いたら暗くなっていた、というように演出できるといいですね。
びっくりして緊張している時より、ずっと寝かしつけが楽になりますよ!
お風呂をうまく使おう!
ここまでのお話で、おそらく1歳半~2歳頃までは問題無くねんねさせていけるかなと思います。
ですが、ある日突然、暗くしてもなかなかねんねしようとしてくれなくなります。
そう、イヤイヤ期です。
この頃になると、かなり知能も発達してきて、まだテレビが見たい、おもちゃで遊びたいなど、
明確に「起きていたい理由」を持ち始めるようになります。
この時期に急に照明を落とし、テレビを消し、とすると・・・
まぁ大抵、荒れます(笑)
そうした時には、お風呂の時間を挟むといいですよ!
具体的には、
1.寝る1時間半くらい前から、お風呂に入る。
2.その際に、脱衣所まで連れて行ってから、リビングの照明を暗めにして、テレビを消しておく。
3.出てきたら、その明るさで出来る事で遊ばせる。
4.照明を落とすボタンを子供に押させて、照明を落とす。
というような流れですと、比較的素直に動いてくれやすいでしょう。
4の「ボタンを押させる」というのも結構ミソで、子供はとかくスイッチが好きです(笑)
「お部屋暗くするの、お願いできるかな~」なんて言うと、喜んで自分から暗くしてくれたりしますよ!
3の時間は、お風呂に入ってもらった後の約束を守る為、になる事が多いでしょう。
イヤイヤ期は、お風呂すらイヤだと言い始めます。
そんな時、「お風呂に入った子は遊んでいいんだけどなぁ」と言えるように、
時間に余裕を持ってお風呂の声掛けをし、その後ちゃんと約束を守るのが重要です。
ですので、2の照明を暗くするというのは、
「ムードのあるbarよりもう少し暗い程度」までにする必要はありません。
もう少し明るくで大丈夫で、例えばご本の読み聞かせが問題無くできる程度と考えてください。
間接照明で、電球色(オレンジ色)のライト等で落ち着いた雰囲気を演出できると、なお良いでしょう。
「え~、こんな上手くいくかなぁ?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、機嫌が悪い日などはもう少し苦労することもあるかもしれませんが、
概ねこれで寝てくれるようになってもらう為に必要なのが、
寝返りまでの時期の「昼夜の理解」と「習慣化」なのです。
今回のまとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで読んでくださった方、心から感謝申し上げます。
光に関しては、本当に地味なんですが、でも本当に大事な要素です。
大人はほとんど気にならないので、ついつい見落としがちですが、それを気にかけてあげられるかどうかで、寝返り後がグッと変わってきます。
ぜひ一度、だまされたと思ってお試し頂きたいなと思います。。
さて次回からは、いよいよ対処編となります!
より具体的なお悩み、トラブルについて、一つずつ解説していきます。
それでは、次回もぜひお楽しみに!
以上、「環境編➄:光」でしたー!